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社会

2018年6月19日

公共の場で水を無料提供、糖尿病との闘いでシンガポール保健省

シンガポールでは毎月、砂糖含有の炭酸飲料が1億本売れているが、ガン・キムヨン保健相は、糖尿病との闘いで国民の砂糖飲料離れを後押しするため、国内のどこに行っても水が無料で入手できる環境の整備を推進している。

 

過剰な砂糖摂取は糖尿病の原因になりやすい。今月から、政府、また民族間、市民間の融和推進を担当する政府機関である人民協会(PA)のすべての行事では、コーヒー、茶ではなく水の用意を義務付ける。

 

ホーカーセンターや公園など公共の場で水が無料で入手できるよう、ガン氏はシンガポール環境庁(NEA)、国立公園管理局と接触しており「水がどこでも入手できることは糖尿病との闘いで重要だ。いずれ、より健全な生活がごく当たり前になる」と語った。政府はバス停での水の無料供給を検討している。

 

保健省はまた、砂糖含有飲料に課税する砂糖税の導入、砂糖含有飲料の広告制限、砂糖含有飲料に対する目立つ表示の義務付けも計画しており、パブリックコメントを募集している。

 

シンガポールの糖尿病患者数は40万人ほどで、2050年には100万人まで増加する可能性がある。

 

政府は2年前に糖尿病との闘いを宣言。カロリー制限、野菜の積極摂取、健康維持・増進のための運動、完全粉を使ったパン、玄米食など健康志向は高まっており、ホーカーセンターの店やコーヒーショップも健康食を販売するようになっている。

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