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社会

2018年6月18日

シンガポール環境省、放射能測定器を40カ所に設置へ

シンガポール環境庁(NEA)は放射能測定器の設置を進めていることを明らかにした。年内に20カ所に設置し、来年末までにさらに20カ所に設置する。

 

計画名は「周辺環境放射能観測ネットワーク」。NEAの広報担当者によれば、放射能の環境基準を設定するのが目的で、環境中の放射能濃度の変化を容易に判断できるようになるという。

 

シンガポールは当面、原子力発電に乗り出す計画はないが、放射能の拡散に国境はなく、また放射性廃棄物を積載している船舶のシンガポール海運航路の航行も放射能対策で考慮する必要があるという。このため測定器設置場所には、海岸線、沿岸水域を含める。

 

シンガポール・エンジニア協会のチョン・キーセン元会長によると、シンガポールとしての基準を設定することで、ほかの国・地域で起こる放射能関連事故による、海水中、大気中の放射能の変化を知ることができるという。

 

日本、米国、タイ、香港も同様の測定器を設置しており、放射能レベルが上がった場合、当局は警報を発するなど対策を速やかに講じることができるという。

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