2018年5月31日
マレーシア、国民からの寄付募る基金立ち上げ、財政健全化で
【プトラジャヤ】マハティール・モハマド首相は5月30日に開いた第2回閣議後の記者会見で、国家債務の軽減を目的に国民からの寄付を受け入れる「マレーシア希望基金(タブン・ハラパン・マレーシア)を設立したと発表した。
政府によれば、国が抱える負債は前政権が発表した数字を上回る1兆リンギ(約27兆2,600億円)。このことが明るみに出て以降、多数の国民が政府に金銭支援を申し出ているという。
財務省が責任をもって基金を管理する。リム・グアンエン財務相は「国が抱える負債に懸念が表明されており、政府を支援したいとの意識が国民に見られる」との声明を発表した。基金口座はマラヤン・バンキング(メイバンク)に開設された。
基金設置に対しソーシャルメディアでは多様な意見が発信されているが、民主行動党(DAP)のオン・キアンミン議員は「国民が熱意を具体的な形で表現できる場となる」とコメントした。
出典;ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、ザ・スター