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国際

2018年5月31日

ペドラ・ブランカ島帰属問題が決着、マレーシアが控訴取り下げ

マレーシアとシンガポールとの間で領有権が争われたペドラ・ブランカ島(マレーシア名バトゥ・プテ島)の帰属問題が決着し、シンガポールに領有権のあることが確定した。

 

マレーシアは1979年、シンガポールが実効支配する同島はマレーシアに属すると主張。ハーグの国際司法裁判所(ICJ)に提訴したが、ICJは2008年5月23日、島はシンガポールに属するとの判決を示した。

 

しかし判決を覆す可能性のある決定的証拠が英国のアーカイブで発見されたとしてマレーシアは昨年2月、判決の見直しをICJに要求。別に判決内容の解釈を求める請求も行った。

 

マレーシアは2件の請求とも取り下げをICJに要請し、またシンガポールの法務総裁にも通知。シンガポール側も同意を表明した。

 

ペドラ・ブランカ島はシンガポール東部沖、マレーシア・ジョホール州南東部の南方沖に位置し、距離的にはマレーシア国土に近い。灯台が設置されている。

 

ラジャラトナム国際研究学院のヤン・ラザリ特別研究員によれば、マレーシアのマハティール首相は、財政健全化など、より重要な課題に取り組むことを優先したと考えられるという。

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