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社会

2018年5月28日

シンガポール、介護保険を20年に導入、全ての市民に加入義務付け

シンガポール政府は2020年に介護保険を導入する。すべての国民と永住者(PR)に加入を義務付ける。運営母体は政府。ガン・キムヨン保健相が発表した。

 

保険の名称は「ケアシールド・ライフ」で、20年に年齢30~40歳になる者全員が自動的に加入し、保険料の納付を開始する。同様の介護保険にエルダーシールドがあるが、民間運営で、加入は任意。

 

介護が必要な者に保険金を支払う制度で、日常生活の6つの活動(食事、排せつ、着替え、入浴、ベッド・イス間の移動、部屋間の移動)のうち3つかそれ以上について介護が必要な者が保険金の受給対象。

 

保険料納付は年1回で、原則として30歳から67歳まで納付する。保険料は年206Sドル(女性は同253Sドル)で、物価上昇を想定し最初の5年間は毎年2%増額する。その後の引き上げ幅は改めて決める。

 

1人当たり家計所得が月2,600Sドル(約21万円)かそれ以下の国民には20~30%の納付補助を行う。PRに対する補助はこの半額。

 

要介護と認定された者の受給額は月600Sドル(約4万9,000円)で、この額も最初の5年間は年2%の割合で増額される。支払いは、介護が必要な期間、継続されるが、保険料の納付も必要。

 

この強制介護保険はエルダーシールド検討委員会が導入を提案し、政府が受け入れを決めた。

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