シンガポール、IMDの競争力ランキングで3位、建築費の高さでは域内4位

スイスの有力ビジネススクールIMDがまとめた今年の国・地域別競争力ランキングで、シンガポールは3位を維持した。昨年1位の香港は2位に後退し、米国が1位の座を3年ぶりに取り戻した。

シンガポールは行政効率の高さが評価された。米国は経済実績とインフラ整備で順位を上げた。アジアから上位10位に入ったのは香港とシンガポールのみ。4～10位は、オランダ、スイス、デンマーク、アラブ首長国連邦、ノルウェー、スウェーデン、カナダ。

順位を大幅に改善したのはオーストリア（25位から18位に）と中国（18位から13位に）。中国はインフラ（無形資産を含む）投資、法律・監督の枠組みの改善が評価された。ほかのアジア諸国の順位は、豪州が19位、台湾が17位、マレーシア22位、ニュージーランド23位、日本25位、韓国27位、タイ30位だった。

一方、オランダ系設計会社のアルカディスによると、世界の主要都市50カ所の建物建築費を比較した建設費指数で、シンガポールは27位の高さだった。アジアだけの順位では、香港、マカオ、東京に次ぐ4位。

アルカディス・シンガポールによると、シンガポールの建設需要は年200億Sドル（約1兆6,400億円）超の水準を10年にわたり維持しており、建設業に安定をもたらしているという。