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政治

2018年5月22日

シリコンフォトニクス研究部門、シンガポール科学技術庁が法人化を発表

科学技術研究庁(A*Star)はシリコンフォトニクスの研究開発部門をアドバンスト・マイクロ・ファウンドリ(AMF)として法人化し、同庁から切り離すと発表した。AMFは今後、政府系事業体としてサービスを提供する。

 

リム・チュアンポー長官の発表によると、AMFは高度のシリコンフォトニクス技術を所有しており、複数者から出資を受けている。現在の資産価値は3億米ドル(約332億2,050万円)だが、さらに出資を受ける予定で、4億米ドル(約442億9,400万円)の価値の企業になるという。

 

シリコンフォトニクスとは、半導体として使われるシリコンに微細な光導波路構造を作り込み、さまざまな機能を持つデバイスを1つの小型チップに集積する技術。高速光装置の超小型化、低消費電力化が可能になり、光通信システムに革新をもたらすと期待されている。

 

リム氏によると、AMFはシンガポール電子産業全体の能力引き上げに貢献する。AMFにウエハー生産委託を希望する企業のシンガポールでの拠点設置が見込めるという。

 

A*Starは、シリコンフォトニクスが将来、コンピューティングの世界を変える有望な技術になると判断し、研究開発(R&D)を推進してきた。

 

リム氏によれば、AMFは世界初の、多品種少量生産が可能な、シリコンフォトニクスに特化した商業ベースのファウンドリ(半導体チップ生産工場)。

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