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経済

2018年5月21日

シンガポール航空3月期、9億ドルの純利益

シンガポール航空(SIA)は5月17日、第4四半期(1~3月)と3月通期の連結決算を発表した。通期利益は8億9,300万Sドル(約736億円)で、2011年以来の大幅黒字だった。

 

第4四半期の純利益は1億8,180万Sドル(約149億8,600万円)で、赤字だった前年同期から大幅に改善した。売上高は8%増の40億2,000万Sドル(約3,313億8,100万円)。

 

支出は燃料の値上がりで3%増の38億Sドル(約3,132億4,600万円)になったが、営業利益は7倍強の2億1,450万Sドル(約176億8,190万円)だった。

 

本業の儲けを示す営業収支ではSIA単体およびすべての子会社で黒字だった。SIA単体では搭乗客の増加で赤字から黒字に転換。前年同期は罰金負担が重かったため赤字だった貨物のSIAカーゴも黒字に転換した。

 

シルクエアーは黒字だったものの、燃料や駐機料の値上がりで300万Sドル(約2億4,730万円)に減益。格安航空のスクートは2,900万Sドル(約23億9,000万円)と増益だった。地上業務のSIAエンジニアリングは減益だった。

 

3月期連結決算の売上高は前期比6%増の158億Sドル(約1兆3,024億円)。支出は3.5%増の147億5,000万Sドル(1兆2,158億円)。経営が悪化したため昨年、3カ年改革計画に着手しており、効果が出た格好だ。

 

SIAは今年、ニューヨークおよびロサンゼルス直行便を再開する。この先数カ月間、予約状況は良好で、利益率も安定している。しかし主要路線での他社との競争は依然、激しいという。

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