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政治

2018年5月9日

シンガポール、大統領演説の補い、各省が発表を開始

ハリマ・ヤコブ大統領の5月7日の国会演説を補うものとして各省の大臣によるより具体的内容を盛り込んだ施政方針演説が国会で開始された。初日の5月8日は内務、運輸、国家開発、環境・水資源の各大臣が説明を行った。

 

内務省傘下の移民・検問庁(ICAI)は新ポータルサイトを4月に立ち上げており、旅券(パスポート)申請が携帯端末の操作だけで可能になる。現在、ベータ版を試験中だ。

 

シャンムガム内相は「行政サービスをさらに便利にする」と表明した。身分証明書申請、住所変更届も端末をクリックするだけで済ますことができるようになるという。

 

犯罪組織がハイテクやインターネットを利用するなど、犯罪やテロの脅威の高度化に対処するため、内務省も最新技術を導入・活用する。

 

国内全土に張り巡らした監視カメラとセンサー網は情報統合を進め、脅威の効率的発見につなげるという。

 

コー・ブンワン運輸相は空運、海運ハブとしてのシンガポールの地位強化に触れ「域内の多くの国がシンガポールに取って代わろうとしている」と指摘。シンガポールを空運、海運のハブとして維持するため、チャンギ空港拡充とトゥアス港開発を推進していると述べた。

 

自転車利用の奨励では、2030年までにすべてのHDB公営団地にサイクリング道路網と駐輪場を整備する。自転車シェアリング業は年内に免許制にする。個人ハイヤー業を免許制にするかは検討を継続する。

 

ローレンス・ウォン国家開発相はジュロン地域センターやポンゴル・デジタル地区など、中心街以外の地域での開発について述べ、共同溝(上下水道、電力・通信・ガスなどの管やケーブルを収容する地下トンネル)、地域冷房システム、空気圧を利用したごみ運搬システムなど、地域レベルのインフラを整備する方針を表明した。

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