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社会

2018年5月7日

シンガポール東部海岸に散骨施設建設計画、水上スポーツ団体が反対

シンガポール環境庁(NEA)は東部タナメラの海岸沿いに、散骨専用施設を建設する計画を4月初旬、発表したが、計画地の西側にはバーベキュー場やセーリング施設などレクリエーション施設が複数あり、建設場所として不適切との意見がストレーツ・タイムズ紙に寄せられている。

 

NEAは7人が入れる特設施設4棟と海に突き出た板張りの遊歩道を来年末までに建設する計画だ。民族、宗教の別なく利用できる。

 

現在、散骨場所はセマカウ島の南方2.8キロの海上に限定されており、船をチャーターする必要がある。タナメラの施設であれば、陸上からの散骨が可能だ。

 

葬祭業者によると、海上での散骨は増加傾向にある。通常埋葬は経費が掛かり、中国系住民の場合、清明節には墓参りという負担がかかるため、そうした負担を子どもにかけたくないとの思いから散骨を望むという。

 

建設反対意見で多いのは、レクリエーション施設の近くで死者を弔う行為を行うことへの違和感だ。

 

息子をセーリング教室に通わせているジョリーン・タンさんは「大きな音を立てる飛行機が上空を飛び、子どもらの笑い声が聞こえる場所で、心穏やかに死者を弔うことはできない」と語った。

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