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経済

2018年4月27日

トレック首脳にSGXが厳格措置、タン会長の解任要請

シンガポール証券取引所(SGX)は、不正経理疑惑で商事調査局(CAD)の捜査を受けているトレック2000インターナショナルの経営首脳に厳格な措置を講じた。経営者として不適切と判断したためだ。

 

SGXは創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)のヘン・タン氏およびフー・コクワー営業担当社長ら複数の経営首脳の役職継続に重大な懸念を持っているとし、会社に対し臨時株主総会を開き、役職継続を容認するかを決議するよう求めた。当の経営幹部とその提携者は投票権を行使できない。

 

SGXはまた、ヘン・タン、フー・コクワー両氏およびポー・テンピン、グルチャラン・シン両専務に対し今後3年間、上場企業の取締役または執行役員に就任することを禁じた。

 

タン氏ら現・元経営首脳は香港やシンガポールの業務で、横領、書類偽造、詐欺を働いた疑いをかけられている。

 

社内監査・役員指名委員会のチェー・イーメン委員長は、タン、フーの両氏を小切手署名者から外したとSGXに通知したが、SGXは、会社資金が適切に保護されているとの確認書の提出を取締役会に求めた。内部管理がずさんと考えられるためだ。

 

トレック2000は親指大の画期的記憶装置、サムドライブを開発した企業で、複数の日本企業と提携している。

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