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経済

2018年4月25日

USB記憶装置のトレック2000に粉飾決算・横領疑惑、シンガポール当局が捜査

複数の日本企業と提携関係にあるトレック2000インターナショナルで不正経理、横領などが行われた疑いがあり、ホワイトカラー犯罪を取り締まる商事調査局(CAD)が捜査している。

 

RSMコーポレート・アドバイザリーの会計士による、法廷での使用に適した分析(フォレンジック会計)によると、ヘン・タン会長を含め現・元職員は、会社に利益をもたらさない取引、横領、書類偽造、詐欺など国内法に違反した疑いがあるという。

 

RSMは職員からの聞き取りと、CADが押収した書類から報告をまとめた。ヘン・タン氏はUSB方式の記憶装置、サムドライブの発明者。サムドライブの登場でフロッピーディスクは姿を消した。

 

トレック2000のパートナー企業には、東芝、オリンパス、ニコン、パナソニック、富士フィルム、ペンタックス、ドコモが含まれる。

 

報告書によると、トレック香港の2011年から14年にかけての売り上げが、架空計上と考えられるという。

 

また、半導体チップをインドの標識製造業者に320万米ドル(約3億4,800万円)で納入したとの会計記録も偽造とみなせるという。チップ組み立て、納入の記録がないためだ。銀行からのアドバイスに対する支払いは、数字が改ざんされていたという。

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