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経済

2018年4月18日

シンガポール、3月の非石油地場輸出は2.7%減、2カ月連続の減少

エンタープライズ・シンガポールが4月17日発表した3月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は前年同月比2.7%の減少だった。減少は2カ月連続。

 

比較対象の前年同月の輸出が多かったこと、電子機器輸出の景気循環が下降、シンガポール(S)ドル高、という3つの要素が影響した。それでもエコノミストは、通年では前年比増を予想している。前月比では1.8%減の145億Sドル(約1兆1,844億5,000万円)だった。

 

NODXのうち、電子機器輸出は前年同月比7.1%減少した。パソコン部品、集積回路(IC)、ダイオード・トランジスターの輸出が減少した。

 

電子機器は昨年、輸出が急増しており、今回の低迷はエコノミストの予想範囲。SIMグローバル・エジュケーションのタン上級講師は「急増した工業製品需要の高水準での維持は不可能」とコメントした。

 

電子機器以外の輸出は1.3%の減少だった。鉄鋼・アルミ構造材、航空機部品の輸出が減少した。

 

製造業の先行きを示す中間財輸入は52億Sドル(約4,247億6,900万円)で、前月より6億Sドル(約490億1,180万円)減。石油貿易、再輸出を含めた総貿易は810億Sドル(約6兆6,165億9,000万円)で、前月より32億Sドル(約2,613億9,600万円)少なかった。

 

メイバンク、大華銀行(UOB)のエコノミストは、輸出は持ち直し、通年では前年を上回るとの楽観予想を立てている。

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