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経済

2018年4月2日

グラブによるウーバー業務吸収、シンガポール競争委が待った

独占的行為を監視するシンガポール競争委員会(CCS)は、配車サービスのグラブ(本社:シンガポール)による米ウーバーの東南アジア業務吸収に待ったをかけた。競争法の条項に違反している疑いがあるためだ。

 

CCSは両社に対し、吸収合併前の料金体系、サービスを維持するよう求める暫定命令を出す方針だ。合併発表に際しグラブは、需給状況に応じ料金を変動させる、タクシー会社との提携サービス「ウーバーフラッシュ」を4月に、レストラン料理の宅配サービス「ウーバーイーツ」を5月末に打ち切ると表明していた。

 

CCSは、合併で運転手付き個人輸送サービスと予約サービス市場で競争が大幅に減じられるため、競争法に違反すると考えられるとした。

 

CCSは、事前通知を受けなかった案件、調査中の案件について、取引の当事者に暫定命令を出すことができる。

 

暫定命令ではグラブ、ウーバーに対しシンガポールにおける業務の統合をもたらす行為を禁止する。命令は、それが出された日から調査終了まで有効。発令前にグラブとウーバーには釈明の機会が与えられる。合併が競争を大きく損なうとCCSが最終的に判断した場合、合併の取りやめ、あるいは契約の修正を命令できる。

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