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経済

2018年3月19日

シンガポール、株式発行による資金調達は好スタート、債券は低迷

シンガポールに登記する企業が株式発行で第1四半期に調達した資金は前年同期比33%増の8億1,690万米ドル(約866億円)で、2013年以来の高水準だった。一方、起債による資金調達はやや低迷した。トムソン・ロイターが報じた。

 

 株式発行による資金調達は、新規株式公開(IPO)、上場後の新株発行、転換証券の3種。内外証券市場におけるIPOが3億4,400万米ドル(約364億円)と6倍に増加。中国系砂之船による不動産投資信託(REIT)のIPOが1件当たりで最高の3億米ドル(約318億円)の資金調達となる。

 

 不動産関連では、フレーザーズ・コマーシャル・トラストとアセンダス・インド・トラストによる追加資金調達もあった。

 

 シンガポール取引所(SGX)上場企業による株式を通じた資金調達は前年同期の2倍強の15億米ドル(約1,589億円)。うち、上場後の資金調達が12億米ドル(約1,271億円)で、韓国系メッセージアプリのカカオが預託証券の発行で10億米ドル(約1,060億円)を調達した。

 

 シンガポール登録企業による、第1四半期の起債を通じた資金調達額は21.5%減の67億米ドル(約7,099億円)だった。

 

シンガポール(S)ドル建てが4%減の48億Sドル(約3,856億円)、米ドル建てが42%減の12億米ドル(約1,271億円)。Sドル建て起債では政府機関によるものが48.5%を占めた。

 

陸運庁(LTA)は12億Sドル(約964億円)、住宅開発庁(HDB)は11億Sドル(約881億円)の起債を行った。

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