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経済

2018年3月16日

イスラム債発行、引き続きマレーシアが世界トップ

【クアラルンプール】格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが14日公表したイスラム金融報告書によると、昨年の世界のスクーク(イスラム債)新規発行額は1,000億米ドル(約10兆6,421億円)で、マレーシアが34%を占め首位を維持した。

 

 原油価格の上昇で湾岸協力会議(GCC)加盟国の資金調達ニーズが減じる見通しのため、今年の起債額は800億-1,000億米ドル(約8兆5,137億~10兆6,421億円)が予想されるという。

 

 昨年の企業によるスクーク、資産担保スクーク発行は低調だった。従来型手法の方が有利な条件での資金調達が可能だったためで、今年もこの傾向は続く見通しだという。

 

 イスラム社債が主に発行されているのは、マレーシア、インドネシア、およびGCC加盟国。格付けを受けているマレーシア企業の多くは信用が高く、国内で資金を調達できるため、海外起債の必要は生じない見通しだ。

 

出典:ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ

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