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社会

2018年3月15日

シンガポール、前肥満の成人の割合が低下、子どもでは拡大

体重が標準以上の成人の割合が低下し、逆に子どもでは拡大したことが、保健省がまとめた統計から分かった。

 

 18~69歳の国民のうち、前肥満の者の割合は2010年が40.1%、17年が36.2%。対照的に普通学校に通う学生のうち前肥満の者の割合は同期間、11%から13%へ拡大した。

 

 発表に当たったエーミー・コー上級閣外相(保健担当)は「子どもの時代に太りすぎだと大人になってもそのままの可能性が高く、糖尿病、心臓病、脳卒中のリスクが高まる」と幼時からの配慮が重要だと述べた。

 

 体重と身長の関係から算出される、人の肥満度を表すボディーマス指数(BMI)が25以上で29.99以下だと前肥満とされる。30以上が肥満。

 

 買い物では健康志向が高まっている。「よりヘルシーなチョイス」とのマークの食品の売り上げが伸びており、スーパーマーケットチェーン最大手のNTUCフェアプライスでは13年から16年にかけ40%増加した。デアリー・ファームが経営するジャイアンツでは売り上げの40%は生鮮品が占めている。

 

 若者の間の肥満の増加は世界的傾向。コー氏は予防が大事と指摘。「子どもの食習慣は5歳以前に形成されることが分かっている」と、幼年期から健全な食習慣を身に付けさせることが大切だと述べた。

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