シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、新デリバティブ市場を承認、パームオレイン先物を上場...

経済

2018年2月28日

シンガポール、新デリバティブ市場を承認、パームオレイン先物を上場へ

シンガポール金融管理庁(MAS)はアジア・パシフィック・エクスチェンジ(Apex=亜太交易所)にデリバティブ取引所と決済システムの開設を許可した。シンガポールにおける取引所開設は、シンガポール取引所(SGX)、インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)に次いで3つ目。

 

 アジアは鉄鉱石から大豆まで世界最大の一次産品消費地だが、プライスメーカーの設定した価格に従う価格受容者で、価格はロンドンやシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)など西側で決定されている。

 

 Apex創設者の朱玉辰最高経営責任者(CEO)は「アジア経済の拡大に伴い一次産品、金融商品取引はアジアにシフトする」と述べた。朱氏は大連商品取引所、中国金融先物取引所の元CEO。

 

 いずれ大豆先物を上場する意向で「生産地の南米、一大消費地の中国とも価格決定権を持たない。CMEが決めている」と述べ、アジアでの価格決定を目指す意向を表明した。

 

 朱氏のチームは2年前にシンガポールに拠点を移し、リム・フィーファ元首相府相を会長に迎え取引所設立準備を開始した。

 

 取引開始は5月の予定で、米ドル建てパームオレイン先物を上場する。その後、農産物、エネルギー、石油化学品、金属、金利商品などを上場する。

 

 朱氏のApexに対する出資比率は51%。ほかの主要株主は中国屈指の民間企業、中国華信と先物の新湖集団。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール、新デリバティブ市場を承認、パームオレイン先物を上場...