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経済

2018年2月27日

シンガポール、1月の製造業生産高、18%の大幅増

経済開発庁(EDB)が2月26日発表した、1月の製造業生産高は前年同月比17.9%の増加だった。

 

 製造業は昨年、世界的な電子機器需要の増加で生産高が顕著に増加し、国内経済をけん引した。この勢いは今年も続きそうだ。製造業は国内総生産(GDP)の5分の1を生産している。

 

 部門別では、電子部門生産が32%増加した。半導体、情報通信機器・デジタル家電、コンピューター周辺機器の生産が増加した。また好調な電子を背景に、精密工学部門の生産高は24.5%増加した。

 

 バイオ医学部門の生産は2.5%の増加だった。薬品生産は4%減少したが、医療機器生産が23%増加した。

 

 しかし不振から抜け出せない業種もある。原油価格の下落で油田開発活動が急減し、苦境にある海洋・オフショアエンジニアリング部門で、生産は19.5%減少した。造船・修船業務の低迷が主因だ。

 

 CIMBプライベートバンクのエコノミストによれば、太陰暦の正月が昨年は1月、今年は2月で、工場稼働日が今年の1月は多かったというテクニカルな要素も影響したという。

 

 しかし前月比でも生産高は6.7%と大幅増で、DBS銀行のエコノミストは、製造業生産は増加を続けると楽観している。

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