2018年2月20日
米・マレーシア自由貿易協定、成立の見通し立たず
【クアラルンプール】マレーシアは米国と2国間自由貿易協定(FTA)を締結することに意欲を示しているが、マレーシア・米国商工会議所のシオバン・ダス専務理事は「近い将来、米・マレーシアFTAが日の目を見ることはない」と、否定的見解を示した。
トランプ米大統領が環太平洋経済連携協定(TPP)からの脱退を決めたことから、マレーシアが2国間で米国と協定を締結する可能性が浮上した。
マレーシアは当初、米国抜きでのTPPの推進に無関心だったが、米国とは別個にFTA交渉を進めるとの考えに落ち着き、11カ国でのTPP(TPP11)である「包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)」への参加を決めた。
ナジブ・ラザク首相は昨年9月の訪米に際し、米国とのFTA交渉を加速したいと提案。この際、TPP条項をモデルに交渉をまとめることができるとの意見を表明した。
出典:マレーシアン・リザーブ