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経済

2018年2月19日

正月用品4品目、いずれも昨年より値上がり

英字紙ビジネス・タイムズがまとめた「発財指数」によると、春節(中国正月)の膳を飾る代表的4品目-みかん(マンダリンオレンジ)、ビール、アワビ、バクワ(ポークジャーキー)-は昨年より値上がりし、過去最高になった。

 

 指数上昇率は2.4%だった。4品目の価格合計は154.18Sドル(約12,500円)。16年は138.65Sドル(約11,200円)、17年は150.51Sドル(約12,200円)だった。

 

 CIMBプライベートバンクやOCBC銀行のエコノミストによれば、昨年の景気が政府の予想以上で、雇用市場も改善した結果、消費意欲が高まった。このため正月用品の値上がりは需要けん引型とみなせるという。

 

 しかしメーカーや販売業者は、天候不順、営業経費の上昇など供給面の要因が値上がりにつながったとの意見だ。

 

 バクワ価格はキロ当たり平均56.5Sドル(約4,600円)で、3.4%値上がり。メーカーによれば、原料、包装材の値上がりが価格に反映された。

 

 みかん(18個入り1箱)は1.5%増の7.97Sドル(約650円)。卸売業者によれば、結実時期の中国での降雨不足、産地を襲った台風、低温がみかんの不作をもたらした。

 

 アワビは4.4%増の41.44Sドル(約3,400円)と値上がり幅が最大だった。産地での漁獲制限が影響した。ビール(ブランドはタイガー)は横ばいで、24本入りカートンで48.28Sドル(約3,900円)だった。

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