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社会

2018年2月4日

シンガポール、治安維持の支出を増額、予算計画で財務相

テロに対する治安部隊の演習を視察した後の2月2日の記者会見で、ヘン・スイーキアット財務相は、高まっているテロの脅威に対応するため、4月から始まる来年度予算で治安維持のための歳出を増やすと表明した。警察官の装備強化、公共の場での監視カメラの増設、治安担当機関同士の連携強化を推進する。

 

ヘン氏は「シンガポールの安全、治安を守るという重要な任務に携わる機関に十分な予算を割り当てる」と語った。治安関連支出は先行き10年間、増加を続ける見通しだという。

 

2016年度の、内務、国防、外務3省の治安関係支出は計195億Sドル(約1兆6,380億円)で歳出の4分の1強を占めた。ヘン氏は元警察官僚。

 

テロ抑止対策では、警察は公営住宅団地に6万5,000台の監視カメラを設置しているが、2020年末までに1万1,000台をバスインターチェンジ周辺、ホーカーセンター、MRT駅に設置する。360度の撮影が可能なカメラで、ズーム機能もあり、人が多数集まると警報を警察に伝える。

 

警察は、人の顔面を認識し、追跡できる、動画収集・分析システムを開発する。警察官が携行する拳銃は、以前より多い弾丸を装填できるものにする。23年末までに、治安にかかわる政府機関のオペレーションセンターを新施設に集約する。

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