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経済

2018年2月1日

トムソン・ロイターの金融・リスク部門、GIC参加の連合体が買収

シンガポール政府投資公社(GIC)は、ニュースサービスのトムソン・ロイターの金融・リスク(F&R)部門事業を買収する連合体に参加した。連合体はロイター提供のニュースを独占的に配信する。

 

買収に乗り出すのは投資ファンド運営会社の米ブラックストーンが中心の連合体で、F&R部門の株式55%を110億米ドル(約1兆1,985億円)で取得する。トムソン・ロイターは45%を保持する。

 

連合体はロイターニュースを30年間にわたり独占的に配信する権利をトムソン・ロイターから取得する。ロイター編集部の独立性はこれまでどおり維持されるという。

 

F&R部門は、金融・ビジネス情報の提供、データ分析サービス、金融取引のプラットフォームで、取引、投資、金融の専門家が利用している。行政による監督、リスク管理面のソリューションも提供している。ビジネス・金融情報の提供ではブルームバーグが強力なライバルだ。

 

GICは昨年以降、不動産、金融技術、革新的ソリューションへの投資に軸足を置いている。今回の投資についてフロスト&サリバンのアナリストは「リスクの低い、安定的リターンが期待できる投資」と評した。

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