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社会

2018年1月10日

シンガポール南洋理工大学をスマートキャンパスに、新学長が計画発表

南洋理工大学(NTU)の学長に就任したばかりのスブラ・スレシュ氏は9日、同校を国内最大の「スマート」キャンパスにする計画を発表した。学生は近く交付されるスマート・パスで教室に入り、食堂や自動販売機での支払いを済ますことができる。構内には運転手不要のシャトルバスや電気自動車が走り、学生、職員は建物間の移動に利用できる。

 

スブラ・スレシュ氏は米カーネギー・メロン大学の元学長。科学・工学領域の研究、教育を推進する全米科学財団の理事でもあった。会見で、NTUの敷地は200ヘクタールの広さがあり、学生・職員数は4万人で、新たな技術の研究、実証の場として理想的だと述べた。

 

スマート・パスは写真付きICカードで、NETSのフラッシュペイ機能を組み込んでいるため、交通カードとして、またキャンパス外の商店での支払いにも利用できる。

 

スブラ・スレシュ氏はまた、NTUには優秀な人材がおり、基盤も整備されていると強調した。同大は最近、人工知能(AI)領域の論文引用で世界のトップクラスにランクされた。

 

8月の新学期からAIを授業科目に取り入れる。スブラ・スレシュ氏は「先端技術を活用した解決法が持続可能な方法で日々の生活をどう改善できるかを示し、国内外の共同体のモデルとなることを目指す」と語った。

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