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政治

2018年1月5日

政権継承で第4世代の政治指導者、年内に首相後継者を選出

閣僚、閣外相を含む、与党・人民行動党(PAP)の若手役職者16人は4日、次期首相になるべきリーダーを「適切な時期に」選ぶと共同声明で表明した。首相後継問題について、次期政権の中心となる指導層が声明を出すのは初めて。

 

 ゴー・チョクトン名誉上級相が1日前夜、フェイスブックに「リー・シェンロン首相が19年内に後継者を正式に指名できる状況を望んでいる」と書き込んだことに反応した。

 

 PAP関係者は、ゴー氏が期限を区切ったのは、後継について速やかに意見をまとめるよう、若手指導層に圧力をかけるのが狙いと指摘した。リー首相は2022年に70歳になるまでに政権を委譲したいと既に表明している。

 

 次期首相は首相になるまでの準備期間が短い。リー首相は14年間、副首相を務め、ゴー氏は首相になる前、第1副首相の期間が5年あった。

 

 次期首相の有力候補は、オン・イエクン教育相(48、高等教育・技能担当)、ヘン・スイーキアット財務相(56)、チャン・チュンシン首相府相(48)の3人。

 

 同3人を含む若手16人は第4世代に属する。4日の声明で「継承は切迫した課題であることを認識している。政治の安定がシンガポールの特質であり、自分達の責任を意識している。いずれ適切な時期にリーダーを選ぶ」とした。

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