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社会

2017年11月14日

大戦中の防疫部シンガポール部隊、ノミの繁殖に従事

歴史研究家のリム・シャオビン氏が、先の大戦時に存在した日本陸軍研究機関のシンガポール部隊が、腺ペスト(黒死病)を細菌戦に利用するため、ノミの繁殖に従事していたとの調査結果を発表した。腺ペストはネズミやノミによるかみ傷からペスト菌に感染し発症する。

 

シンガポールで活動したのは南方軍防疫給水部(通称:岡第9420部隊)で、満州に拠点を置いたのが関東軍防疫給水部本部(通称:満州第731部隊)。兵士の感染症予防や、衛生的な給水体制の研究を主任務としたが、細菌戦に使用する生物兵器の研究・開発機関でもあった。

 

リム氏は日本語の文章理解力があり、先の大戦に関する資料から、ネズミ、ノミをマラヤに陸路輸送するため、シンガポールがネズミ、ノミの繁殖に利用されたことを、2009年に日本で公表された調査資料で発見した。リム氏はシンガポールアジア研究学会の招きで研究結果を11月4日、国立図書館ビルにおける講演で発表した。日本軍は1940年、ノミを航空機から落とし、吉林省と浙江省で数千人の腺ペストの死者が出たという。

 

リム氏は「シンガポールが破壊行為の基地として利用されたことは語り継がれなければならない」と述べた。
岡部隊については、助手として働いた故オスマン・ウォク氏が、全土にわなを仕掛けネズミをとらえたとの証言を残している。

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