シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPテマセクが3月期決算公表、投資利益率は13%

経済

2017年7月12日

テマセクが3月期決算公表、投資利益率は13%

〈シンガポール〉
国営投資会社のテマセク・ホールディングスは7月11日、3月期の年次報告を公表した。保有する有価証券の額は前年の2,420億Sドル(約20兆円)に対し2,750億Sドル(約23兆円)で、株主利益率は13%だった。前年との差額の一部を配当として実施した。唯一の株主は財務省。

 

テマセクは有価証券に主に投資しており、新興市場、先進国市場の景況感の改善が良好な運用成績をもたらした。投資戦略担当のブキャナン氏によれば、世界的な保護主義の台頭など中期的リスクは引き続き存在する。

 

3月期の資産売却は180億Sドル(約1兆5,000億円)、投資は160億Sドル(約1兆3,000億円)と、2009年度以来、初めて売却額が投資額を上回った。資産評価額が高めに推移したため売却には有利だったが、新規投資は控えたという。またテマセクは、未公開株の購入や、売り手との直接交渉での資産取得を強化している。株式市場では手ごろな価格での購入が難しくなっているためだ。

 

過去6年間、未上場株の保有額は投資残高の6%から24%に拡大している。昨年度は、アマゾン、中国で設立されたオンライン旅行会社のシートリップ、植物性「肉、乳製品」メーカーのインポッシブル・フーズへの投資が代表例だ。売却した株式は、金融のシンクロニー・フィナンシャル、携帯電話のバルティ・エアテル、セメントのラファージュホルシムなど。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPテマセクが3月期決算公表、投資利益率は13%