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政治

2017年6月16日

弟と妹の主張にリー首相が反論、泥沼化の様相

〈シンガポール〉
リー・クアンユー初代首相と家族が住んだオクスリー・ロードの住宅の扱いをめぐり、長男のリー・シェンロン首相が、政治的野心から取り壊しを望んでいた父親の意志に反し保存しようとしており国家権力を乱用していると、妹のリー・ウェイリン氏と弟のリー・シェンヤン氏が共同で声明を発表したことに対し、リー首相は6月15日、弁護士を通じ反論声明を発表した。

 

クアンユー氏の最後の遺書には取り壊しを望むとの内容が含まれている。首相によると、取り壊し条項は2011年に書かれた最初の遺書に含まれたが、5通目と6通目の遺書には含まれておらず、最後の遺書となった7通目に書き込まれた。

 

シェンヤン、ウェイリンの2人は、首相と首相の妻のホー・チン氏は政治的野心から住宅の保存を望んでいると主張。息子(リー・ホンジ氏)を首相にする意図があるとしていた。

 

遺書が裁判所で読み上げられたのは2015年4月。このとき、シェンヤン氏の妻で弁護士のリー・スエットファーン氏は「クアンユー氏から最後の遺書の作成を手伝うよう要請されたが、関わりたくないため同じ会社のほかの弁護士に要請した」と自発的に発言したという。

 

リー首相は15日の声明で、住宅取り壊し条項が再び挿入されたことをクアンユー氏が認識していたかは疑問とした。遺書に異議を申し立てなかったことについてリー首相は「騒動になればクアンユー氏とその家族の名を汚すことになるから」と釈明した。

 

ウェイリン氏はこの主張に真っ向から反論。シェンヤン氏も同日、フェイスブックへの投稿で、首相の国会での証言と、住宅の扱いを検討する閣僚委員会での声明が矛盾していると批判した。同委員会の存在はシェンヤン、ウェイリン両氏の14日の声明で明るみに出た。

 

一方で、首相の息子ホンジ氏はフェイスブックへの投稿で「政治に関心はない」と表明した。現在、ホンジ氏は政府技術庁の政府デジタルサービスデータ科学部副ディレクターの職に就いている。

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