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社会

2017年4月24日

セラングーンなどで騒音が深刻に、道路・鉄道整備などが原因

〈シンガポール〉
高速道路の新設・拡幅、MRT(地下鉄・高架鉄道)新設、建物の解体・建設などで騒音のレベルが上がっているとみられ、聴覚の専門家は住民の聴覚障害や精神面への影響を懸念している。

 

中央高速道路(CTE)から40メートルのポトンパシル公営住宅に住むタンさん夫婦は、クラクション、自動車のエンジン音に常に囲まれており、大声で会話する癖がついた。MRT線路から30メートルの、チョアチューカンの公営住宅に住むベガムさんは「騒音を弱めるため夜は枕で頭を覆っている」と語った。

 

シンガポール国立大学(NUS)のマーティン教授と大学院生のディオン・ティン氏の調査によると、騒音が最も深刻な地域はセラングーンで73.1デシベル。ほかに騒音水準が高いのは、オーチャード、クレメンティ、オートラムなど。ティオン氏は「シンガポールは人口密度が高く、交通に加えショッピングセンター、ホーカーセンター、遊び場からも騒音が発生する」と語った。

 

屋外騒音の1日の全国平均は掃除機をかけた時と同じ69.4デシベル。環境庁(NEA)は67デシベル以下を勧告している。世界保健機関(WHO)は、70デシベルの騒音に常時さらされていると聴覚障害を起こす可能性があるとしている。

 

シンガポール総合病院(SGH)のニシュタ・ギータ精神科医は、騒音が原因で怒りっぽくなることで、人間関係に影響を及ぼす恐れがあると警告している。

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