シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP上海蟹の供給が急減、品不足で中国が輸出を停止

社会

2016年11月18日

上海蟹の供給が急減、品不足で中国が輸出を停止

〈シンガポール〉
日本では上海蟹(シャンハイガニ)の名で知られるチュウゴクモクズガニの供給量が急減している。主要な供給源である中国が輸出を停止したためで、価格が上昇している。

 

輸出停止の理由は公表されていないが、輸入カニをレストランや小売店に卸しているハイ・フレッシュ・トレーディングによると、中国で温暖な気候が長引いたことが理由と考えられるという。

 

秋の到来で水温が低下するとカニは脂肪を蓄え、生殖器官が成熟する。この時期の卵子、白子が珍味となる。しかし寒気の到来が遅れ、カニの成熟に影響した。旬は秋で、例年12月まで出回る。シンガポールにおける需要は年々増加しており、輸入量は2013年の30トンに対し、2014年は42トン、2015年は53トン。

 

ハイ・フレッシュは現在、オランダから輸入しているが、天然もののため価格が20%ほど高め。中国産はほとんどが養殖ものだ。

 

養殖ものに対する安全面の懸念もある。中国料理レストランチェーンのピーチ・ガーデンによると、今年は客からの注文が少なかった。中国の2つの養殖場で生産されたチュウゴクモクズガニに発がん物質が含まれていたため、香港当局が小売業者に販売中止を指示したと日刊紙が報じたことが背景にあるという。

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