シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPターマン副首相、今年の経済成長は1.5%下回るとの見通し

経済

2016年9月30日

ターマン副首相、今年の経済成長は1.5%下回るとの見通し

〈シンガポール〉
ターマン副首相は9月28日に行われた記者会見で「シンガポール経済の厳しい状態は当分続く」との認識を示し、今年の国内総生産(GDP)増加率は1.5%を下回るとの予想を示した。同省は当初、GDP予想を1~3%としていたが、8月に1~2%に実質的に下方修正していた。

 

ほとんどの先進国のGDP増加率は年2~3%。ターマン氏はシンガポールがこの水準を下回っている理由として、世界経済の不振、中国の構造改革、原油安によるオフショア・海洋部門の不振を挙げた。

 

政府は総合病院、MRTトムソン・イーストコースト線建設など公共工事で経済にてこ入れしているが、ターマン氏は「これらを考慮してもシンガポールは異常に弱い成長期にある。今年、来年と2%以下になることを覚悟する必要がある」と述べた。

 

低成長を背景に失業率も上昇の可能性が高いという。このため、求人と求職のニーズが一致しない雇用のミスマッチを減らすことで失業者の再就職を支援する。また民間の人材仲介業者への依存を高め、ミスマッチを解消し求職者の就職を実現した仲介業者に奨励金を出す。

 

ターマン氏は次期首相候補として取りざたされているが、「私は首相を支えるのは得意だが、首相には適さない」と退けた。

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