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経済

2016年8月19日

地下自動車道路建設で建築遺産、一部取り壊しへ

〈シンガポール〉
政府は、1924年に建築された保存指定ビル「エリソン・ビルディング」の一部を取り壊すことを決めた。未来の地下自動車道路「南北コリドー」を建設するためには取り壊しが必要と判断したためで、コリドー建設後に建て直す。

 

エリソン・ビルはブキティマ・ロードとセレギー・ロードの角にあり、同地点でコリドーはブキティマ・ロードの下に建設される。当局は、止むを得ない例外的措置と釈明した。

 

2階建て建造物16棟のうち3棟が取り壊しの対象。政府所有の建物で、現在、個人商店、コロニアル・ビストロ・カフェ、果物店が入居している。地下道路完成は2026年の予定で、陸運庁(LTA)は、本来の建築デザインに従い建て直す計画だ。

 

シンガポール遺産協会は取り壊し決定に対して「極めて遺憾」と表明。建て直しは好ましい選択肢ではないとし、ほかの選択肢を検討するよう要請した。

 

エリソン・ビルはマウント・ソフィア保存指定地区のふもとにあり、一帯はユダヤ人住民の居住地だった。遺産法が専門のシンガポール経営大学のジャック・リー氏によれば、保存規則は民間所有者が当局に無断で手を入れるのを防ぐことを主な目的としている。

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