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経済

2016年8月15日

通年の経済成長率予想を下方修正、中国経済の先行きに不安

〈シンガポール〉
通産省は8月11日、第2四半期の経済統計を発表した。国内総生産(GDP)増加率は前年同期比2.1%の増加で、上期の増加率も2.1%になった。通年では1~3%を予想していたが、1~2%に修正した。下期の経済は減速するとの見方を強めたためだ。

 

通産省はその根拠として世界経済の成長見通し悪化に加え、英国の欧州連合(EU)離脱決定(ブレグジット)と中国要因による下振れリスクを挙げた。ブレグジットの影響で消費、投資が予想以上に減少すれば、経済減速が強まるという。

 

中国では企業債務が増加しており、経済再編を背景に債務不履行が急増し、一段の景気減速になる可能性があるという。

 

GDPの4分の3を占めるサービス業の第2四半期生産高は1.4%増にとどまった。同5分の1を占める製造業は1.1%増と、約1年ぶりに増加に転じた。建設業は3.3%の増加で、前期の増加率(4%)を下回った。民間建設工事の減少が理由。

 

製造業の生産増をけん引したのは半導体と薬品生産で、通産省は、世界経済の低迷を考慮すれば、増加の維持は難しいとの見解だ。

 

サービス業のうち、これまで経済成長をけん引した金融・保険は0.8%の増加にとどまった。中国に対する貿易金融サービスの低迷が理由の1つ。

 

第2四半期の総貿易は5.7%減の2,120億Sドルで、減少幅は第1四半期より小さかった。最大の貿易相手国は中国。

 

非石油地場輸出(NODX)は横ばいの409億Sドル(約3兆752億円)。電子機器の輸出は減少したが、電子機器以外の輸出が増加した。国別では、中国、日本、インドネシアへの輸出が減少した。

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