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社会

2016年7月25日

業務監視で落ち度、金融庁がDBSなど3行をけん責

<シンガポール>
シンガポール金融管理庁(MAS)は7月21日、DBS銀行およびスタンダード・チャータード銀行とスイス系UBSのシンガポール法人に業務監視で落ち度があったとして、けん責した。

 

MASの発表に先立ち、マレーシア政府系ファンドのワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)の資金流用疑惑をめぐり、米司法省が在米資産10億ドル(約1,061億円)の差し押さえを求め、ロサンゼルス連邦地裁に提訴したと発表していた。

 

MASはこれ以前にも資金洗浄疑惑に関する取引を調査していたが、1MDBには言及せず、今回、初めて1MDBに絡む取引であることを明らかにした。

 

MASによれば、1MDBの不正流用疑惑では、多数の法人、個人が複数の国で取引を行うという、複雑な機構を構築していたという。

 

DBS、スタンチャート、UBSについては、顧客の受け入れ、取引の監視で落ち度、弱さがあり、疑わしい取引の察知、報告でも過度の遅れがあったという。ただ、弱さは銀行全体に及ぶものではなく、行員による不正行為もなかったとした。

 

1MDBはマレーシアのナジブ首相が2009年に設けた投資会社。昨年7月、7億米ドル(約742億円)の1MDBの資金が複雑なルートを経てナジブ首相の個人口座に振り込まれたと報じ、疑惑が浮上した。

 

ナジブ氏は疑惑を否定。マレーシアの検察も不正はなかったとして捜査終了を宣言した。

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