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経済

2016年6月16日

民間エコノミスト、通年の経済成長率予想を再度下方修正

〈シンガポール〉
シンガポール金融管理庁(MAS)は、民間エコノミストを対象にした経済見通し調査の結果を発表した。調査実施は5月末で、22人が回答した。今年の国内総生産(GDP)増加率予想の中央値は1.8%で、3月に実施の前回調査の1.9%を下回った。下方修正は5回連続。昨年3月の調査時に示された予想は3.1%だった。

 

金融・保険業の成長率予想が前回の3.6%から2.9%に、卸売・小売業が同3.9%から2%に下がった。銀行の貸付残高は減少が続いており、これまでGDP増をけん引してきた金融・保険の失速が経済全体に影響している格好だ。非石油地場輸出(石油輸出・再輸出を除く輸出)予想は0.2%増からマイナス2.1%に下がった。

 

消費者物価指数(CPI)上昇率はマイナス0.2%から、マイナス0.4%に修正された。より生活実態を反映したコアインフレは0.8%で変わらず。

 

製造については2.7%減から横ばいに上方修正された。購買担当者指数(PMI)が安定していることと、薬品生産などバイオ医学部門の生産増が改善予想の根拠だが、現地紙が取材したエコノミストは「楽観的すぎる」と懐疑的だ。

 

OCBC銀行のセレナ・リン氏は「製造業の改善予想は疑問だ。世界のどこを見ても需要回復の兆候は見当たらない」と述べた。

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