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2016年5月17日

日本・シンガポールの医療・介護シンポジウム(JSIP)開催 篠田研次大使、ラム・ピンミン保健省国務相も出席

JSIP photo3〈シンガポール〉
在シンガポール日本大使館、日本厚生労働省、シンガポール保健省の支援のもと、ムラヤマシンガポール、カレッジ・オブ・ファミリー・フィジシャンズ・シンガポール、ブライトビジョンホスピタルが主催した「The 3rd Japan-Singapore Inter-Professional Collaboration (JSIP) Symposium 高齢化に向けた継続可能なヘルスケア~地域包括ケア~」が5月14日、アウトラムパーク地区にあるシンガポールジェネラルホスピタル(SGH)のアカデミア会場で開催された。

 

 

日本とシンガポールの外交関係樹立50周年である今年は、篠田研次大使、さらにはラム・ピンミン保健省国務相も出席。422人の専門家や医療関係者がつめかける盛大なオープニングセレモニーでシンポジウムは幕をあけた。

 

 

現在、シンガポールは急速な高齢化時代を迎えつつあり、最新の調査によれば人口65歳以上の割合が2030年には20%を超えるともいわれる。そのため、国をあげて高齢化対策に取り組み始めている。

 

JSIP photo1

「シンガポールに先んじて、日本はすでに総人口の4分の1を65歳以上の高齢者がしめています。それだけに介護用品や食事・健康管理のノウハウに着手してきた歴史がありますから、日星両国が提携できる点は非常に多い。2013年に始まったこのシンポジウムは1回目が『転倒予防』、2回目は『口腔ケアと介護食』がテーマでした。回数を重ねるごとに規模・効果ともに大きくなり、今回のテーマである『地域包括ケア』では、両国の専門家によって今までよりさらに官民一体となった意見交換がなされたと思います」と篠田大使。今年春まで大使を勤めていた北欧フィンランドは通信技術を巧みに活用した高齢福祉国家といわれるだけに、今回のシンポジウムに対する思い入れは一層強いようにうかがえた。

 

 

この日、日本側からはシンガポールで日本の高齢者・リハビリ医療のノウハウの普及に尽力し、このJSIPを立ち上げた佐藤健一医師(日本プライマリ・ケア連合学会代議員)、をはじめ、厚生労働省の地域包括ケア担当医師,訪問診療を行っている医師など合計4名がスピーカーとして参加した。

 

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佐藤医師らはみずから日本とシンガポールで家庭医(総合診療医)として活動して抱いた問題意識をわかりやすく写真やパネルで提起しながら、高齢者にとって理想的な在宅医療のあり方を提案しつつ、それを実現するための医療関係者の心構えや教育について説明した。

 

 

シンガポール側からは、政府の保健省副長官のテオ・ジンウン氏、いち早く高齢者の継続ケアに取り組んできたリー・ケンホック教授(シンガポール家庭医療学会=CFPS理事長、兼ブライトビジョンホスピタルのメディカルディレクター)など計3名の医師と専門家がスピーカーとして参加。高齢化社会を迎えつつあるシンガポールの現状と今後の見通し、家庭医の育成をはじめとする在宅ケアの支援体制についてプレゼンテーションし、意見交換や質疑応答も行われた。

 

JSIP photo4

なお、会場内には、日本企業14社のブースが設けられ、歩行のリハビリロボットや階段の高齢者の昇り降りを補助する波型手すり、血糖値モニターや血圧計など最新の医療・介護用品を展示。企業と医療従事者のネットワーキングディナーやシンガポールの現状を知るための病院・リハビリテーション施設への視察も行われた。

 

 

「シンガポールは今や、高齢者医療の問題に最も熱心に取り組んでいる国のひとつです。日星間は『SJ50』を経てさらに次の50年の時代に入りつつある。政治・経済だけでなく、医療・介護の分野でも両国のパートナーシップが進めば、その成果はASEANを始めとする各地域に十分貢献できると思っています」(篠田大使)。

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