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経済

2016年3月8日

オシム創業者のロン・シム氏、自社を買収し上場廃止

〈シンガポール〉
オシム・インターナショナル創業者で最高経営責任者のロン・シム氏は自社株をすべて買い取り、株式を非公開化する株式公開買い付け(TOB)に乗り出す。

 

シム氏と家族はオシム発行済み株式の69.25%を保有しており、残余株を1株1.32Sドル(約109円)で買い付ける。2月29日までの1カ月間の加重平均株価に31.8%上乗せした。オシムのシンガポール取引所(SGX)上場は2000年で、当時の公開価格は52Sセント(約43円)。TOBについてシム氏は「株式を非公開にすることにより手続き上の規則に縛られず、迅速な意思決定が可能になる」と述べた。

 

1年ほど前からオシムの業績は低迷しており、昨年度決算の売上高は前年度比10%減の6億2,000万Sドル(約511億円)、純利益は50%減の5,100万Sドル(約42億円)。株価も下がり、TOBがしやすい状況になっていた。ほとんどの証券調査会社が、買い付け申し出価格を妥当とみている。

 

シム氏は立志伝中の人物で、大学前教育を受けず商人の道に入り、携帯マッサージ器などを販売する企業を設立した。シンガポールだけでは市場が小さいため、香港、台湾。マレーシア、中国に進出し業務を拡大した。2005年には米国のホームセンターチェーン、ブルックストーンを買収し米参入を果たしたが、ブルックストーンは経営不振が続き、最終的に減損処理を余儀なくされた。

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