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経済

2016年2月11日

経済成長10年 ジョホール州イスカンダルの挑戦

〈ジョホールバル〉
経済成長が10年続いてきたマレーシア・ジョホール州のイスカンダルだが、人件費の高騰などを背景にいくつかのプロジェクトは見直しを迫られているようだ。一方で、教育やヘルスケアが今後の成長分野として注目されている。

 

イスカンダル地域開発庁は、2006年から2025年までの間に3,830億リンギ(約1兆円)の投資を受けるという目標を掲げており、このうち48%をすでに達成した。 地域開発庁は、2025年までに81万7, 500人の雇用を新たに創出したい考えだ。

 

しかし企業側は、労働力の確保に頭を悩ませている。中小企業協会のカート・ウィー氏は「スキルを持った人はシンガポールで働きたいと思っている。イスカンダルで十分な外国人労働者を確保するのは容易ではない」と話す。人件費が高騰していることに加え、シンガポールで数年前に工業用地の価格が見直されたことにより、イスカンダルに拠点を置くメリットが薄れているという。

 

原油価格の下落もイスカンダル開発計画に影響している。国営石油企業のペトロナスは、ジョホール州東部のペンゲランに建設予定の石油化学コンビナートについて、計画の見直しを強いられている。操業開始は2019年半ばまでずれ込む見通しだ。

 

一方で、エデュ・シティと呼ばれる教育都市の整備が進んでおり、複数のインターナショナルスクールが開校した。シンガポールをはじめ世界各国から生徒を集める方針だ。ヘルスケア分野では、1,500の病床を持つグレンイーグルス・メディニ病院が昨年開業した。

 

専門家によると、イスカンダルが発展を続けるためには、中低所得層向け住宅の整備のほか、交通網の整備も課題になるという。現在、ジョホールバルとシンガポールを結ぶ地下鉄の計画があるほか、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の計画も進行中だ。

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