シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP原油価格の下落、消費者にはプラスも企業にはマイナス面も

経済

2016年2月10日

原油価格の下落、消費者にはプラスも企業にはマイナス面も

〈シンガポール〉
原油価格の下落はシンガポールにとりプラスと考えられていたが、約1年が経過し、マイナスの影響も目立つようになってきた。一般家庭には電気料金、ガソリン価格の下落というプラス面が大きかったが、産業界はコスト低下というプラス面以上に、世界経済の不振の影響が大きかった。

 

原油価格の動向が全体としてどうシンガポールに影響しているかの結論は出せない。現在進行形だからだ。

 

電気料金、ガソリン価格は原油の下落幅ほどには下がらなかったが、それでも消費者の可処分所得が増えたことは確かで、消費増は昨年の経済を0.2~0.4ポイント押し上げたと、オックスフォード・エコノミクスのエコノミストは分析している。

 

シンガポール産業界は上流部門である掘削から、貿易、石化製品まで石油のサプラチェーン全体にかかわっている。深刻な影響を受けたのはリグ(油井掘削装置)メーカーとオフショア作業船などのオフショア海洋部門で、リグ大手のケッペルはオフショア部門の職員をこの1年で6,000人削減した。セムコープ・マリンは資金難に陥っているようだ。

 

銀行はオフショア海洋企業への貸し付けが焦げ付く可能性がある。影響は工業不動産にも及んでおり、石油・ガス関連企業が多数入居するトゥアス、ジュロンの工業区では賃貸料が下落した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP原油価格の下落、消費者にはプラスも企業にはマイナス面も