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政治

2011年7月5日

公正選挙求めるデモ、「国王との謁見実現すれば中止も」主催者側が譲歩案

〈クアラルンプール〉
非政府組織(NGO)や野党などが作る公正な選挙の実施を求める連合体が、7月9日に予定している大規模なデモ行進「BERSIH(クリーン)2.0」について、デモ主催者側はミザン・ザイナル・アビディン国王との謁見が実現すればデモ中止もありうるとの考えを示した。同デモの当初の予定では、王宮まで行進を行って国王に嘆願書を出す計画だった。

デモの発起人であるアンビガ・スリーネヴァサン元弁護士会会長が7月4日、明らかにした。3日に発表された国王の懸念を訴える特別声明を受けて、緊急幹部会議を招集して対策を話し合った。国王は、デモ主催者側の意図について一定の理解を示した上で、強硬なデモ実施は国家の分裂につながりからはいと遺憾の意を示し、感情的な解決方法を模索するのではなく文化的な話し合いによる解決を希望するとする声明を発表した。

これまでデモ主催者と政府双方が強硬な立場を変えず、非難合戦を繰り返すなど事態は膠着状態となっていた。与党政権はデモが違法であることを強調して抑え込みに躍起となっており、各地でデモ参加を呼び掛ける街頭活動を行っているメンバーの逮捕・拘束が相次いだ。2日には緊急措置法を発令し、先ごろデモの呼び掛けを行っていたとして拘束したマレーシア社会党(PSM)党員6人を再逮捕した。逮捕者の中にはM.ジェヤクマル下院議員も含まれており、ナジブ・ラザク首相は「予防的措置」と説明している。これに対し野党連合・人民同盟(PR)を率いるアンワル・イブラヒム元副首相は「国民に選出された議員はクリーンで公正な選挙を求める国民の声を代弁する権利がある」と述べ、民主主義の原則を踏みにじるものだとして即時釈放を求めた。

ヒシャムディン・フセイン内務相は、 ▽コミュニティの間に積極的に不安を作りだしている▽政府を打倒するために国民を扇動する宣伝を行っている▽社会秩序、保安、好景気、主権、民族間の調和を脅かす活動を通じて誤ったイメージを与えている——を挙げて、「BERSIH 2.0」が違法であり、逮捕が正当であることを強調した。団体登録局(ROS)も、1日付けで違法団体と認定すると明らかにした。イスマイル・オマル警察長官は、これ以上デモ主催者と話し合うことはないと最後通帳を突き付けて、デモの中止を迫った。

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