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金融

2013年9月16日

債券発行が急減、銀行からの資金取り入れが増加

債券発行が急減している。損失を抱える投資家が市場に近寄らず、また銀行からの中期資金取り入れが起債より安上がりになっているからだ。米ドルの流動性枯渇のためシンガポール市場での起債で資金を調達した外国企業も、活気を取り戻した米国市場に戻っている。
8月のシンガポールにおける起債は5件、4億4,000万Sドル(約344億円)相当で、7月(14件、21億Sドル、約1,642億円)のほぼ5分の1。
今年のこれまでの起債額は116億Sドル(約9,072億円)で、昨年同期の半分以下。昨年は通年で298億Sドル(約2兆3,307億円)だった。
起債の急減はシンガポールに限らず、アジア全体に見られる現象だ。DBS銀行の確定収入部門責任者によると、大手企業による借り換え需要が昨年でほぼ一巡 したことが起債市場の低迷をもたらした。米ドル起債市場が競争力のある利回りで企業の呼び込みに成功していることも影響した。
最近のシンガポールでの起債の特徴は、規模が小さく、私募方式をとるケースが多いこと。一方で発行者は多様化しており、昨年上半期はシンガポールを拠点とする企業による起債が全体の83%を占めたが、今年上半期は67%で、インド企業が14%、欧州企業が7%を占めた。
OCBC銀行によると、来年は90億Sドル(約7,039億円)相当の債券が償還時期を迎えるため、借り換え需要が見込める。

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