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金融

2013年8月12日

人民元決済の採用企業が増加、課題も

人民元決済が5月末にシンガポールに導入され、元を決済通貨に利用する企業が日々増加している。出だしとして極めて良好と言えそうだが、問題点もある。
問題の1つがシンガポールドルと元との直接レートがないこと。JPモルガンによると、直接レートがないためコストがかかり、手数料も不透明になりやすい。このためシンガポール金融管理庁(MAS)はレート設定に向け中国人民銀行(中央銀行)との交渉を計画している。
元決済サービスを提供している中国工商銀行シンガポール支店によると、7月末までに4,700件、2,500億元(約3兆8,966億円)相当の元決済を行った。
シンガポールに地域統括本部を設けている中国企業は約4,000社で、貿易・投資活動を行っており、銀行サービスを利用している。
OCBC銀行によると、元建て取引は2009年7月に試験導入されて以来、着実に増加しており、12年は11年と比べ30%増加した。今年は倍増を見込んでいる。大華銀行(UOB)では元建て口座の開設が増加している。
JPモルガンの元建てビジネスは過去6ヵ月間で50%超、増加しており、月ベースで10億元と、シンガポールでの元建て取引はJPモルガン全体の元建て取引の10%を占めている。
元の課題は流動性、不安定な金利、また元の国際化を視野に中国当局が頻繁に規則を変えることだ。

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