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政治

2006年8月21日

「第3次工業化マスタープラン」 発表

【クアラルンプール】
アブドラ首相は18日、15 カ年にわたる工業化計画、「第3次工業化マスタープラン」(IMP3、2006~2020年)の概要を発表した。製造業のさらなる振興を図ることで、期間中の年平均6.3%の経済成長率達成を目指す。
製造業については期間中、年平均5.6%成長すると予想。2020年における経済全体に占める比率は、2005年における31.4%より低い28.5%になるとの見方を示した。2005年の製造業の成長率は6.2%。▽電子▽医療機器▽織物▽石油化学▽製薬▽木材・パーム油・ゴム関連産業――を含む12分野を重点対象に定めた。
電気・電子については、2020年までに投資規模を824億リンギに拡大させる方針とした。これは1996~ 2000年の累計である843億リンギにほぼ匹敵する額。輸出高については、2005年の2,651億リンギから2020年には7,389億リンギへの成長を目指すとした。
自動車部門では目標を明示せずに、2005年の輸出に占める比率、2.8%から躍進する必要があるとし、貿易障壁が少なく、競争力の高い海外に工場を建設すべきとの方向性を示した。
石油化学に関しては投資の年間平均成長目標を7%に設定。市場規模が2020年に340億リンギになると予想した。輸出は年平均6.3%増の367億リンギを狙うとした。
パーム油製品については、同計画期間中の投資総額を261億リンギに増やすことを目標に掲げた。輸出高については2005年の263億リンギから788億リンギへの大幅成長を目指す。
■技術的資源グループを8つ編成■
ラフィダ通産省も同日演説し、専門知識の提供などを目的とした「技術的資源グループ」を8つ編成すると明らかにした。対象分野は▽サービス業▽工業▽中小企業(SME)▽投資▽物流▽人材▽市場開発▽情報通信技術(ICT)――。
また、対象期間が15年と長いため、実際的で柔軟な対応が要求されると指摘。5年毎に見直しを行う方針を示した。
さらに、IMP3が先進国入りを目指す計画「ビジョン2020」と同時に進行することに触れ、先進国になるためには産業および国家全体が世界的な競争力をつける必要があると強調、IMP3全体のテーマを「マレーシア~世界的競争力への移行」としたと述べた。
「第1次工業化マスタープラン」(1986~1995年)では、経済のけん引役としての製造業の基礎を作ることが目的とされ、続く「第2次」(1996~2005年)では、さらなる製造業の発展および強固な産業の結びつきによる製造業の再編、付加価値の高い経済活動の推進と生産性の向上に主眼が置かれた。

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