シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPEU・シンガポール自由貿易協定、発効の見通しは不透明

政治

2015年2月4日

EU・シンガポール自由貿易協定、発効の見通しは不透明

欧州を訪問中のリー・シェンロン首相は2月3日、ドイツのベルリンを訪れ、メルケル首相と1時間会談した。会談後の共同記者会見で両首脳は、昨年10月に交渉が終わった欧州連合(EU)・シンガポール自由貿易協定(FTA)について、早期発効を望むとの意向を表明した。しかし実現までには時間がかかりそうだ。

現在、FTAの文言が法律面から精査されている。EUと東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国とのFTAは初めて。市場参入、投資、政府調達が自由化され、関税・非関税障壁が撤廃される。

リー首相によると、同FTAは欧州議会での承認、その後の、過半の加盟国による批准が発効に必要だ。

さらに欧州委員会(EC)にFTAを交渉する法的権限が付与されているか、との問題も持ち上がっており、欧州裁判所の判断に委ねられる可能性がある。

ドイツは輸出依存度の高い国で、メルケル首相は、同FTAの発効はドイツの利益になると強調。「世界は常に変化しており、批准に長い時間を掛けることはできない。FTAには賞味期限がある」と述べた。

ドイツはシンガポールにとり14番目の貿易相手国で、昨年の貿易額は200億Sドル(約17兆3,815億円)。シンガポールには1,400余りのドイツ企業が拠点を設けている。

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