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政治

2014年4月24日

オバマ大統領訪問への抗議、野党呼びかけ 米国のTPP締結圧力を懸念

〈クアラルンプール〉
アジア歴訪の一環として米国のバラク・オバマ大統領が、4月26~28日の日程でマレーシアを訪問するが、各方面から反対の声が出ている環太平洋経済連携協定(TPP)の締結圧力をオバマ大統領が加えてくる可能性があるとし、野党議員らが反対を主張している。
マレーシア社会党(PSM)と野党連合・人民同盟(PR)のリーダーは22日、オバマ大統領の訪馬は、TPPを進展させる狙いがあり、ナジブ・ラザク首相が署名拒否できないようになると主張した。
PSMはプレスリリースの中で、オバマ大統領がマレーシアの前に日本を訪問する予定であることから、米国が日本と手を組んでマレーシアにTPP署名への圧力を与える可能性もあると指摘。米国が日本に対してTPP署名を促した場合、TPP締結が早まる可能性もあるとしている。また、日本が米国側につけば、オバマ大統領がナジブ首相に対して「TPP交渉でマレーシアが今後も敏感な問題についての要求を続けるのであれば、チャンスを逃すことになる」と脅す可能性があるとしている。
PSMはまた、オバマ大統領がマレーシア航空MH370便の失踪事件やサバ州沖のリゾートでの外国人観光客誘拐事件を持ち出して、マレーシア政府がTPPで妥協するのであれば安全保障面で協力するという交換条件を提示する可能性もあると指摘。「弱い」ナジブ首相がこうした圧力に負けることをPSMは恐れているとし、オバマ大統領の訪馬に反対すべきとの考えを示した。
カジャン選出の民主行動党(DAP)のチャールズ・サンティアゴ議員は、日本の安倍晋三首相とオバマ大統領がTPPの今後の進展に影響を与えると予想。安倍首相が妥協して、米国にとって日本市場へのアクセスがより良いものとなるのであれば、オバマ大統領は確実にマレーシアに対してもTPPの受け入れ、署名を求めるだろうとした。
他の野党所属議員からは、オバマ大統領の訪馬でTPPは妥結したも同じだとする声や、米国の権力は強すぎるためにマレーシア政府が公平な立場から「ノー」を言える状況にないとの声も出ている。
TPPでは医薬品の特許延長や知的財産権の強化、加盟国間の市場アクセスをより良くすることなどについて交渉が進められている。

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