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政治

2011年3月24日

原子力発電は将来的には必要=エネルギー委議長

〈クアラルンプール〉

エネルギー委員会(EC)のアハマド・タジュディン・アリ議長は、原子力発電を行なわないに越したことはないが、将来的に増え続ける電力需要を満たすためには原発以外には方法がないと強調した。福島第1原子力発電所の事故を受けてマレーシアでも原子力発電所建設計画に対する懸念の声が上がっている。

タジュディン議長は「ザ・スター」紙のインタビューの中で、電力不足や停電といった状況を国民が受け入れるとは思えず、将来的な需要増に対応していく方策を模索していく必要があると言明。東マレーシアの水力発電所から電力を引いてくるといった他の手段を講じることによって、しばらくの間は急いで原発建設に走ることなく時間を稼ぐことができるだろうとした上で、現実的には遅かれ早かれ原発の必要性に迫られることになるだろうと述べた。

また原発のリスクについては、従来型の発電に比べてはるかに大きく長期間にわたると認めた上で、採取判断はマレーシア自身が下さなければならないと述べた。

タジュディン議長は、年間1,000メガワット(MW)ずつ電力消費量が増大している中にあって、将来的なエネルギーのニーズに対応するための最良の方策をとるために政府がすべての要因をバランスよく考慮することが重要だと指摘。半島部が水力発電をほぼフル活用している中にあって、サラワク州のバクンダム水力発電の余剰電力を引いてくるという当初の計画に立ち戻ることは有力なオプションであると述べた。

政府は先ごろ、最初の原子力発電所を2021 年までに、2カ所目を2030年までにそれぞれ建設する計画を公表。2030年までに国内の電力供給量の約10―12%を占めることを目指すとしている。

半島部における現在の電力供給量の比率は、天然ガス火力発電が58%、石炭火力発電が37%、水力発電が5%となっている。

提供:マレーシアナビ!

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