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社会

2012年6月25日

デング熱治療、有力な抗体を発見

シンガポール国立大学(NUS)付属ヨン・ルー・リン医学大学院などの研究者チームが、デング熱ウイルスの活動を短時間に抑制する抗体を発見した。デング熱治療に大きな進歩をもたらす可能性がある。

シンガポールで報告されるデング熱のほぼ半数を占める第1ウイルスの第1亜類型に有効と考えられる抗体で、デュークNUS医学大学院、国防医療・環境研究所の研究者も参加した。

研究チームはタン・トク・セン病院で治療を受け、回復した200人余りのデング熱患者の細胞を2年にわたり調べ、ウイルスにはりつき、ウイルスがほかの細胞を攻撃できないよう、動きを固定する抗体を突き止めた。研究成果は科学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに掲載された。

チームリーダーのポール・マカリー氏によると、抗体はウイルスを2時間で消滅させることができる。デング熱ウイルスに感染すると抗体生成が盛んになる。しかし通常は感染に対抗できるだけの量は生成されないという。大量の抗体を患者に投与すれば、回復を早めることが可能で、人体にもともと存在する物質のため、投与による副作用は最小限に抑えられると考えられるという。

臨床試験は1~2年後、治療法として確立するのは6~8年後の見通しだ。

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