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政治

2012年5月10日

ホーガンで補欠選挙、与党と労働者党の一騎打ちに

リー・シェンロン首相は5月9日、ホーガン選挙区(1人区)で補欠選挙を実施すると発表した。投票は5月26日。

同選挙区では2011年5月の総選挙で、野党・労働者党(WP)のヤウ・シンリョン氏が当選したが、不倫疑惑が浮上。ヤウ氏は説明を求めた党の要請を拒否したため党籍をはく奪されたが、2月のはく奪発表会見の直前に出国し、まだ帰国していない。このため議員資格を失った。

選挙実施は首相の専権事項。立候補受け付けは5月16日で、WPからは中央執行委員で、ヤウ氏が出国後、ホーガン選挙区の住民問題を担当してきたプン・エンファット氏が、与党・人民行動党(PAP)からは、前回選挙で落選したデスモンド・チュー氏が立候補する見通しだ。ほかの野党は候補者を立てない意向で、WPとPAPの一騎打ちになる。

補欠選挙実施命令書が出された数分後、リー首相は自身のフェイスブックのページに「ヤウ氏の疑惑についてWPは今日まで、説明責任を完全には果たしていない。WP、ヤウ氏とも、彼に投票した有権者を失望させた。責任ある候補者に投票するよう、賢明な投票行動をホーガンの有権者に促したい」と書き込んだ。

WPはホーガン選挙区で1991年以降、負けなし。このためPAP議員も、PAPが議席を得るのは困難と予想している。前回の選挙におけるヤウ氏の得票率は64.8%。

WPのロー・ティアキアン書記長はリー首相の、責任ある候補者に投票すべきトンのコメントに対し「ヤウ氏が無責任だったからこそ、党は彼の党籍をはく奪した」と語った。

首相は、自身の選挙区であるアン・モ・キオなど集団選挙区(GRC)でも選挙を実施するとの憶測が流れたが、政治アナリストのダクンハ氏は「ホーガン以外に選挙を拡大するのは危険。国全体のムードは暗くなっており、アン・モ・キオGRCで選挙を行った場合、PAPが勝利しても得票率を下げる可能性がある。首相の威信にかかわる」とコメントした。

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