シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP「安楽死の許容は国会が判断を」、首席裁判官

社会

2013年3月20日

「安楽死の許容は国会が判断を」、首席裁判官

スンダレシュ・メノン首席裁判官は先頃、シンガポール医師会が開催した恒例のセミナーで「安楽死」について講演し、安楽死を認めるかは国会が決めるべき事柄との認識を示した。
メノン氏は2009年、香港で意識不明になったシンガポール人弁護士、スザンヌ・チンさんの例を取り上げた。彼女は脳死と判定され、回復の見込みがないとして医師は夫に人工呼吸器の取り外しをアドバイスした。しかし彼女は3日後に意識を回復し、8日後には退院した。
メノン氏は「われわれの知識、科学には限界がある。安楽死(自殺ほう助)の問題は深く、多様な意見があり、例外のない絶対的結論を導き出すことはまずできない」と語った。
シンガポールで安楽死は認められていないが、尊厳死に関する規定があり、早晩、死ぬことが確実と考えられる末期患者は、生命維持装置を使用しないよう、尊厳死を医師に指図することができる。
この尊厳死宣言書(AMD)では、死が自然な過程を経る自然死と、安楽死、自殺教唆を明確に区別している。
メノン氏は、裁判所としては特定の事件が発生した時に、その時点で最善と思われる原則に則り対処することになると述べた。

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