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経済

2012年4月9日

インフレ期待の管理、政策決定者の課題に

インフレ期待をどう管理するかに、政策決定者が関心を払いつつあるようだ。インフレ期待とは、インフレがある程度続くと、今後もそれが持続するものと想定し、経済が行動するようになるという心理的傾向。

シンガポール金融管理庁(MAS=中央銀行)は今週、金融政策会議を開くが、高率のインフレが続いていることからほとんどの民間エコノミストは、緩やかなシンガポールドル高を容認するとの現行政策の維持を予想している。

事業体や消費者のインフレ予想は、投資決定、貯蓄、消費、賃金交渉を通じ実際の価格に影響を及ぼす可能性がある。新車購入権(COE)価格の高騰、住宅賃料の上昇が原因でインフレが高止まりしているため、インフレ期待の懸念は高まっている。

インフレ期待指数を策定したシム・キーブン金融経済学院のオーロビンド・ゴッシュ氏は「インフレが強まると予想されれば、従業員は賃上げを要求し、企業は原料価格上昇分を回収するため値上げする可能性がある」と説明した。

MASはマクロ経済モデルにインフレ期待を組み入れているが、バークレイズ・キャピタルのエコノミストは、日本や韓国のように、広く一般大衆のインフレ予想を調査し、予想に反映させる方法が望ましいとの意見だ。

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